新着情報

お役立ちコラム

看護観の「寄り添う」とは?必要性と詳しい内容を解説

看護観を語るときによく出てくるのが「寄り添う」という言葉。
患者さんに寄り添う看護を大事にしたいと思っていても、具体的にどうすればいいのか悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。
寄り添うことの必要性とその内容について解説します。

看護観の「寄り添う」とは?必要性と詳しい内容を解説

看護観で寄り添うことが重要視されている理由

看護観で一般的に重視されていることは時代と共に変わってきました。
現在、寄り添うことが重視されているのにも理由があり、その背景を知れば自身の看護観での「寄り添う」が明確になるかもしれません。

看護観とは

看護観は「こんな看護をしたい」、「こんな看護師になりたい」という看護をする上での理想です。

・いつも笑顔で丁寧な看護をしたい
・患者さんに気軽に悩みを打ち明けてもらえる看護師になりたい

など、人によって理想は様々で、看護観に正解はありません。

均一な看護から個別性のある看護へ

かつて医療が発展途上だった時代に看護に求められていたのは、患者さんの金銭的事情や医療施設の違いによる医療格差を失くし、すべての患者さんに「均一な看護」を提供することでした。

その意識が浸透し、医療が発達して均一な看護を実践できるようになると、今度は「医療従事者から物のように扱われるのがつらい」という患者さんの声が増えてきました。
そうした中で「個別性のある看護」が求められるようになり、そのために必要なものが「寄り添う看護観」です。

寄り添う看護観に正解はない

好みや重視していること、看護師に求めていることは患者さんによって異なるため、「寄り添う看護」も患者さんによって様々です。
ある患者さんには効果的だったことも、別の患者さんには逆効果だったということも珍しくありません。
看護師の考え方も人によって違うため、寄り添う看護観は言葉にするとあいまいで漠然としたものになります。

そこからはっきりとした寄り添う看護観を獲得し、臨機応変に実践できるようにしていくのは、患者さんと向き合いながら考えていくことと経験を積み重ねていくことが必要になります。

寄り添う看護の内容

実際に寄り添う看護ではどんなことを行えばいいのでしょうか。
様々な状況での「寄り添い」を紹介するので、参考にしてみてください。

患者がどんな人物なのか把握する

まずは患者さんの性格や生活歴、距離感などをつかみ、どんな人物なのかを知ることが第一歩です。
どんな性格なのか、どんな人生を送ってきたのか、どのくらいの距離感がちょうどいいのかなどの個性を、会話や患者さんの発するふとしたサインからつかみとり、歩み寄っていきます。

患者の家族と家庭の雰囲気を把握する

患者さんの家族の個性や患者さんと家族の関係性、家庭の雰囲気を知ることも重要です。
患者さん個人と同様に、家庭にもそれぞれの特徴があり、それによって対応の仕方も変わってきます。

患者の気持ちに共感する

患者さんは症状や病気の進行度によって不安、悲しみ、怒り、諦観など様々な感情を抱えています。
負の感情を否定せず、そのまま受け止めてしっかりと話を聞きましょう。
また、話しやすい環境や雰囲気を作ることも必要です。

患者との信頼関係を築く

人物像と家庭の雰囲気を把握すること、共感することを実践しながら、患者さんとその家族との信頼関係を築いていきます。
患者さんの意に沿わないことでも、やらなくてはいけない看護はあります。
そういった場合に「この看護師になら任せられる」と思えるのとそうでないのとでは、患者さんの精神的負担の面で大きな差です。

変化に気づき、柔軟な看護をする

患者さんの価値観や要望はその日の体調や病気の進行度、療養環境の変化などによっても変化します。
その変化を素早くキャッチし、そのときどきに合った看護が必要です。

患者とその家族の意思をくみとって配慮する

看護の方針や看取りへの要望など、患者さんと家族の意思をくみとり、固定観念に縛られずに希望に応える看護を心がけましょう。
また、どんな方法を選んでも必ず最後まで支えるという姿勢を示すことが、患者さんの本来の願いを引き出すことにも繋がります。

治療後の生活を想像する

終わりが想像できない治療はとてもつらいものです。
治療後にできること、治療後の生活を一緒に思い描いて、前向きに治療に取り組めるようサポートを行います。
治療の余地がない患者さんに対しては、死に対する恐怖や残される家族への不安をできる限り取り除き、安心できる環境を作りましょう。

医療従事者の一員としての役割を果たしていく

チーム医療の中で自分にできることを考えて実践することも重要です。
他職種と連携してバトンを渡していく、医療の現場で寄り添う看護を続けていくといった、現在の患者さんとは直接の関係がないことも、未来への安心感となります。

まとめ

看護観の「寄り添う」とは、患者さんのあるがままの状態を受け入れ、それぞれの状態に適した看護を行うことです。
具体的に何をどのように行うのかは患者さんと看護師の双方によって違うため正解はなく、経験を積みながら少しずつ積み重ねていくしかありません。
患者さんの目線に立って物事をとらえ、寄り添うための看護観を磨いていきましょう。

たまき訪問看護リハビリステーションでは、求職者様に向けて見学体験を行っています。
ご希望の方はお気軽にご連絡ください。

>たまき訪問看護リハビリステーションの見学についてはこちら

関連記事